今日からニッコリーナで「黒潮町缶詰製作所展」が始まりました!
こちらのブログでも、黒潮町の取り組みについて紹介したいと思います!
高知県黒潮町は海辺の、のどかな漁師町です。
カツオの一本釣り漁が盛んで、漁獲高はなんと日本一。
浜辺をそのまま美術館に見立てて行う「Tシャツアート展」には
県外からもたくさんの観光客が来ます。
そんな町に2年前、衝撃的な数字が突き付けられました。
34m。
「南海トラフ大地震が起きたら、黒潮町には日本一高い津波がくる」
この予測が出て、新築の予定をとりやめたり、転出したりする
住民が増えてしまいました。
でも、町をあきらめたくない!
そんな思いでプロジェクトチームを結成。
商品づくりの専門家、地域のプランナー、良品工房も加わって
黒潮町に缶詰工場をつくることが決まりました。
「仕事が生まれるし、備蓄にもなるし、地域の特産品は活かせるし、一石何鳥!?」
というわけです。
まったくゼロからのスタートでしたが、他の地域の缶詰工場を視察に行ったり、
気仙沼に行って震災時の状況を教えて頂いたりして、
この春、ついに商品が完成しました!
ロゴは「34m」の旗です。
「あきらめないぞ!」という気持ちが詰まっています。
缶詰はもちろん備蓄にはなるけれど、「非常食」ではなく
毎日たべたい「日常食」を目指しました。
「サワラと筍のアヒージョ」
とか、
「トマトで煮込んだカツオとキノコ」
など、
商品名だけでもおいしそうでしょ!?
さらに、気仙沼で伺った
「食物アレルギーがあって、配られた救援物資がたべられなかった」
というお話から、
全商品、原材料に7大アレルゲンを使わずに作りました。
お醤油も米醤油を使っています。
レシピづくりも、原料調達も、工場の管理もその分大変でしたが、
販売が始まったときの喜びも大きく
じゃん!
工場のみなさんが引き継ぎノートにこんな風に書いてくださっていました。
販売する私たちも嬉しくなります。
黒潮町の缶詰、ぜひニッコリーナに見に来てください!