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つくり手の方へご提案



「いいもの」つくり手紹介

(有)富士見堂


米
米:ごはんとして食卓にのぼるようなランクのお米を玄米で仕入れ、精米します。「いいもの」に選ばれたお米を生産している永井農場さんも取引先の1つ。洗米したのち水切りをして、製粉機にかけます。
蒸す
蒸す:特殊な浄水器を通した水を使って、製粉した米を蒸します。その日の気温や湿度の合わせ、1分単位で温度を調節するそうです。
搗く
搗く:ふかしてできた生地を冷却水で練ってアクを抜き、この機械で搗きます。今ではこの作業を行っているところはほとんどありませんが、風味をよくするために欠かせないそう。とっても時間のかかる作業です。
型抜き
型抜き:できあがった生地を板状に薄く延ばし、型抜き機にかけます。切れ端はもう1度まとめて無駄が出ないように使い切ります。亀や丸など、さまざまな形の型がありますが、型をつくる職人さんが、東京にはもういないそうです。
乾燥
乾燥:17%くらいの水分になるまで、約70度で乾燥させます。均一に乾燥するわけではないため、生地の状態と相談しながら順次取り出します。
ねかせる
ねかせる:通気性のよいリンゴ箱(超年代モノ!)に入れて、状態を見ながらねかせます。
焼く
焼く:焼く前に13%くらいの水分になるまで、再び乾燥させます。そしていよいよ焼きの作業。ものすごい暑さの焼き機の前に何時間も座り、1つ1つ手で焼き上げていきます。夏場は1日に4リットル以上水を飲むこともあるそうです。
えび揚げやしらす揚げは、無添加、非遺伝子組換えのなたねサラダ油を使って揚げていきます。最後に醤油や塩味などをつけて、完成です。
昨年5月に初めて「いいもの」に認定された、「えび揚げ」と「しらす揚げ」。モニターさんに食べていただく前に、スタッフの間でも「コレおいしい!とまらないっ!」と大評判になった逸品です。下町の風情が残る葛飾区青戸の富士見堂さんを訪ねました。

京成線青砥の駅を降り、小さな路地を入っていくと、かわいらしい外観のお店が見えてきます。中はモダンな駄菓子屋さんのよう。ご近所の子ども連れのお母さんたちが、よく買い物に見えるそうです。
店の裏手にある工場に入ると、炊き立てのご飯の香りがふんわりと漂います。職人さんたちがキビキビと働くなか、この道30年、まさに『江戸っ子』といった雰囲気たっぷりの佐々木康祐社長に、富士見堂の煎餅づくりについて、お話を伺いました。


作業を見せていただいて、あまりの大変さにびっくり。「どうしてこんなに手間をかけるの?」と、素朴な疑問をぶつけてみました。

玄米からつくる、こんなに時間と手間をかけるようなバカな煎餅屋なんて、もういない。
でも、うまいものをつくるためには、絶対短縮しちゃいけないことがあると思う。一時間を四〇分にまで縮めることは努力でできても、それ以下に縮めちゃうと、絶対何かに影響が出る。それを見極めて、守るところはきちっと守らないといけない。
うちにとっては、それが他ではもうやっていないような搗く作業だったり、1枚ずつ手で焼く作業。これらをやめたとしても、お客さんにはすぐには分からない。もしかしたら私たちにもすぐには分からないかもしれない。でも、毎日食べてるとやっぱり分かる。そこで「あれ、おかしいな」って気づけるかどうかが大事。材料の選び方なんかも同じことだよね。
道具もそう。うちで使ってるのは、もうつくる人がいないようなものが多いんだけど、道具を変えると、やっぱり伝わってくるものが何か違う。職人仕事ってそういうことなんじゃないかな。


つくり手に聞く「安心」って何だろう?

「安心って何だろう」について、佐々木さんに聞いてみました。

うちは国産材料にこだわって、材料に有機の認証なんかもとってはいるけど、本来、自然なもんには、理屈はいらないと思ってる。愛情を込めて、うまいものを作ろうっていう気持ちがなければ、いいものはつくれない。
若い頃、うまいと評判の豆腐屋を訪ねてその秘訣を尋ねたら、そこのオヤジが「理屈なんかいらないよ、いい材料使えばいいんだ。人間が素材をどう活かしてあげるか、それだけの問題だ」って言ったんだよ。ぶっきらぼうだったから腹が立ったのを覚えてるけど、それが今になってこういうことだったんだって、よく分かる。
今はみんなが責任をとらない時代。だから問題が起きないようにマニュアルを作る。そうじゃなくて、材料を活かすも殺すも自分の腕しだい。モノをつくる人間は、自分で責任をとらなきゃいけない。
火加減一つにしても、そのときの材料に合わせて一ミリ単位でガスのコックをぐーっと絞り込む。そういう世界だから、同じ材料を使っても、どうしても同じものはできない。だから味に秘密なんかない。つくる人の気持ち、どうやってもそこに戻ってくると思う。
自分たちの仕事は、ただ、モノとお金のとりかえっこじゃない。人の口に入るものって、つくる人も喜びがあって、食べる人も嬉しくって・・・、ていう気持ちや価値観のつながり。それを感じられるのが、この仕事の醍醐味じゃないかな。

『江戸っ子』佐々木康祐社長
『江戸っ子』佐々木康祐社長

有限会社富士見堂
・住所 
 東京都葛飾区青戸3-25-7
 Tel.03-3604-5648

www.fujimidou.com

 


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