
私たちの選んだものが、絶対普遍のいいものだとは考えていません。
<日々の暮らしはしなやかに変化するもの>
【いいものプロジェクト】は「いいもの」を定義する絶対の正解を持ちません。何がいいものなんだろうと考えることからスタートします。【いいものプロジェクト】のテーマは「いいものって何だろう?」。これはおそらく終わりのない永遠のテーマでしょう。
「いいもの」って生き物だと思います。活動の中で知らなかったこと、理解できなかったことの一つ一つのなぞが解けて、「いいもの」を選択する新しい視点が一人一人に生まれてくることもあるかもしれないし、今まで「いいもの」だと思っていたものが色あせて見えることもあるでしょう。
がっちりと理論を構築して、体系的に、基準を設けてという考え方もありますが、日々の暮らしはしなやかに変化していくものだと感じています。つまり私たちの求めるものが変化していくということです。
<つくり手、売り手、買い手の三者の誤解をひも解く>
【いいものプロジェクト】は、「私たちが実際に台所で使って、食卓で食べて、納得できた実感があるものをお店で買えるようになるといいな」から始まりました。そのために、具体的にどんな商品を買いたいのかを、お店の人に伝えよう。どんな商品が欲しいのか、ナマの声をつくり手に伝えていこう、という仕組みづくりからスタートしました。
消費者の要望ばかりを一方的に発信するだけでなく、つくり手や売り手の皆さんの悩みや想いも同時発信し、お互いの誤解や勘違いに気づき、それらをひとつずつひも解いていこうという活動でもあります。
<「いいもの」とは毎日の暮らしに無理なくなじむもの>
3つの「いいもの」には、実食(家庭の台所でいつものように使って、食卓で食べてみる)実感(商品と向かい合い、率直な感想を伝える)モニタリングで、みんなの「ガッテン!」(実食した人の7割以上の「買いたい」支持)が得られたものが認定されます。どんなに能書きが立派なものであっても、値段や使い勝手などの面も含め、毎日の暮らしに無理なく馴染むものでなければ意味がないと考えるからです。
<みんなが消費者>
「いいもの」選びに参加するモニターさんは、「いいものって何だろう?」と日々疑問を持ち、同時に「もっとわかる消費者になりたい」との意欲もある人たちです。【いいものプロジェクト】は買い手・使い手・食べ手の目線に徹します。「自分や家族に食べさせたいと思うものかどうか」は、ある意味一番厳しい判断だと考えます。
「続けて買いたいものかどうか」は実にいろいろな観点から判断されていることに気づきます。結局は選んで食べる私たちが幸せになれる商品かどうかなのでしょう。美味しいものを食べることも幸せだし、この内容にしてこの価格ということも幸せだし、一生懸命ものづくりをしている人を応援することも幸せ。
ですから、【いいものプロジェクト】の「いいもの」は
●「究極、逸品」とは言い切れません。
究極や幻と言われる食べものが生活になじむものだとは思えません。「究極」や「逸品」よりも「自分に合ったもの」を求めるのが、ふだんの買い物だと考えるからです。ですから「いいもの」シールはナンバーワンの太鼓判シールではありません。
●「安全」とは言い切れません。
この世の中に「この商品は絶対に安全です」と言い切れる人はいないと思っています。ですから「いいもの」シールは安全シールではありません。
●「無添加」とは言い切れません。
暮らしの中の一部として「食」を考えていきたいと思っています。
「無添加」や「無農薬」ありきからスタートしようとは考えていません。ですから「いいもの」シールは無添加を保証するシールではありません。
いずれにしても、私たちにとって本当にいいものとは何なのかを判断していくためには、目利きになることが必要。つくる人も売る人も買う人も誰もが消費者です。みんなが目利きになっていくことが【いいものプロジェクト】の目指すところでもあります。
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